決算資料を元に白猫のアクティブユーザー数を推測する
＊＊＊2019年5月19日追記＊＊＊
本記事は2018年11月時点の内容です。
最新のアクティブユーザ数については下記の記事を参照ください。
こんにちは、息を吸うマンと申します。
この記事では現在の白猫プロジェクトのアクティブユーザー数を推測していきたいと思います。
■なぜアクティブユーザー数を調べるのか
白猫は2016年の中頃から「全盛期に比べて段々と人気が落ちてきている、ユーザーが減ってきている」とよく言われています。ゲームの人気が採算が取れないほどに落ちてしまえば、サービス終了の可能性も出てくるわけで、１ユーザーとしても人気の推移は気になるところです。では、全盛期のユーザー数は何人くらい居て、今は何人くらいまで減っているのか、というと具体的な数値は見たことがありません。
そんな中、アクティブユーザー数を推測できそうな資料を見つけたので、自分で推測値を計算してみようと思った次第です。
■アクティブユーザー数を調べる方法
コロプラが四半期ごとに発表している決算資料を使用します。決算資料には会社の売り上げや利益のほかに、リリースした年ごとにゲームタイトルをグループ分けしてグループごとのユーザー数や課金単価に関する資料が載っています。
ただし、決算資料そのままではユーザー数の数値がわからないため、後述の手順を踏んでユーザー数の推測をしていきます。
■アクティブユーザー数の推測
①元にする資料
決算資料は、最新の2018年9月期第四四半期の資料を使います。
2018年9月期第四四半期と言われてもピンと来ないかもしれませんが、要は2018年7月～9月の期間のデータが反映した、投資家向け資料としては最新の資料ということです。
②コロプラ国内アプリ全体のアクティブユーザー数を知る
これは直近（2018年7月～9月）の数値が直接載っています。773万3千人です。ただし、黒猫のウィズや白猫テニス等の他のコロプラ製アプリのユーザー数もすべて合算した数値です。また、３カ月の間に１回でもアプリを立ち上げたことがあるユーザー数であり、各アプリ毎に単純合算した数値（１ユーザーで複数のコロプラ製アプリを遊んでいるコロ畜は重複してカウントされている）であることを意識しておくべきでしょう。
③アプリ毎のユーザー数の割合を計算する
コロプラの決算資料ではアプリ単体の指標は殆ど公表しておらず、リリースした年でアプリをグループ分けして、各グループ毎の指標の推移をグラフで表しています。白猫プロジェクトは2014年にリリースされたので、「FY14」が該当するグループです。幸か不幸か、FY14に属する白猫プロジェクトの同期アプリはほとんどがサービス終了し、残っている星のしまのにゃんこのユーザ数は白猫に比べ非常に小さいと思われるので、FY14＝ほぼ白猫と考えてよいでしょう。
こちらのグラフですが、致命的な欠陥があり、数値が載っていません。恐らく意図的に数値は載せていないものと思われます。売上や課金単価といった生々しい数値をアプリ単位に公表すると、アプリの運営にマイナスに働くと判断した結果と思われます。
数値が載っていないため、ユーザー数を表す棒グラフの長さを、AdobeAcrobatReaderの物差し機能を使って、物理的に測ります。手作業なので、ブレはあるかと思いますが、そこは概算ということでご容赦ください。計測中の様子がこちらです。
滅茶苦茶見ずらいのですが、一番右端の４Q（2018年7月～9月）の中の、各アプリ群の棒グラフ（ユーザー数）の長さを図っています。計測結果は下表のとおりです。
これで全体ユーザー数に対する各アプリ群毎の比率が計算できるようになりました。
あとは、②に記載したコロプラ全体のアクティブユーザー数「773万3千」に各アプリ群ごとの比率を掛ければ各アプリ群のユーザー数が計算できます。
■結論
各アプリ群毎の2018年7月～9月のアクティブユーザー数の概算値は下記のとおりです。
2018年7月～9月の間の白猫プロジェクトのアクティブユーザー数は、概算で286万人くらいだということがわかりました。
もちろん、286万人には星の島のにゃんこのユーザー数が含まれており、手作業でグラフを計測した比率を使っていため、多少の誤差が有るものと思われます。あくまで概算としてお考え下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
